LogBook for Narikawa

エッセイを書いたり、描いた絵をのせたり。

モーニングホラー

  ああおそろしい。

 

  3時半に目が覚めたぼくは、おそろしい夢を見て打ち震えておりました。

 

   どんな夢かというと、高校1年のときにバイトしていた店で、四年ぶりにバイトする夢。

   新人の世話役みたいな社員のKさんがまだいて、久しぶりに会話して……というもの。

 

   店内の様子とか仕事内容とかは、夢だから現実と比べると支離滅裂なんですけど、実感としては、またあの店の従業員スペースにいるという気がして、それだけはすごく強烈でした。

 

   最近までしていた別のバイトをやめてすぐの頃も、何回かバイトの夢を見ました。

   しかし今朝のはそれよりもずっと怖かった。

 

   なぜなら、夢の中では「仕方なく」「必要に駆られて」またバイトを始めていたから。

   これほどまでに生々しいと本当に心臓に悪い。夢とはいえ、なんでよりによって一度働いたあの店で…

 

   バイトに関してはいい心持ちがしないですね。今は何もしてないのですが、今後もやりたくないな。

 

   「雇われる」っていうこと自体、環境によって左右されますからね。

   環境や人によっては、苦痛や屈辱になるでしょう。

 

   なんだか最近は、夢だとわかって安心するような夢をしょっちゅう見ます。

   現実こそ正義。夢なんてろくなもんじゃない。

アートが好きじゃないんですよ

 春休みの課題に、春休み期間中に開催されている展覧会やギャラリーでの個展のレポートをかけ、というのがあります。

 

 ぼくはこれ、本当にくやしい。なにがかというと、去年行ったビアズリー展や江口寿史展の方が、いいレポートが書けただろうから。でもこの課題は、春休み期間中に開催されているものに限られているのです。くやしいなあ。

 

 ぼくはほんとうに、アートに興味がないのです。デザインやイラストレーションは大好きだし自分もやってるんですが、アートは本当に良さがわからない。

 アートとイラストレーションの違いを、専門的に美術を勉強していてなおわかっていない人もいますが、何が違うって目的が違うんです。

 アートは「私はこういういいたいことがある」というものだし、デザインやそれに付随するイラストレーションは、「みなさんこれはこういうものですよ」というものです。

 「自己表現」と「販促・解説」の違いとでもいうのか。

 

 その上で、アートのもつパーソナリティがあんまり好きじゃないんですよ。基本的に人間は好きだけど、個人個人にはなんら興味がないので。

 人類学や社会学の本は好きだけどエッセイやブログには興味がない、みたいな。

 

 だから、「私はこんなことを言いたい」とか「私はこんなことを感じた」とか、そんなことを絵で訴えられても、それは目的に合わせて設計されたイラストに比べて社会的価値がなさすぎると思うんです。

 あまりに個人的すぎて、「だからなに?」と思ってしまう。

 

 ちなみにぼくが見てきたのは「原安三郎コレクション・広重ビビッド」です。全国をまわってる歌川広重の作品展です。

 結論としては面白かったけど、それは飛び抜けた表現力や画力を持った作品だからであり、ぼくが絵が好きな人間だからであり、絵を学んでいる人間だからです。

 

 ぼくはフランスのイラストレーターが好きなんですが、彼らは日本の浮世絵から影響を受けていました。なので、自分の好きな作家のさらにその源流を見たかったという目的を持って、広重ビビッドを見に行ったのです。

 

 専門的な知識を集めている人間だからこそ面白かったわけなんですけど、でも所詮あれはアートなんですよ。存在してる理由がないものなのです。

 

 浮世絵が描かれていた時代には、素早い連絡手段も写真もなかったわけだから、広重の描いていたような風景画には今以上に価値があったのです。しかし今は、主に写真によって、時代を重ねるごとにアートは存在価値を失っていったはず。

 

 デザインやイラストは、アートを大衆に迎合させたものなのだから、絵画技法であったり色彩感覚であったり、そういったことについては学ぶところがあります。

 しかし、それはぼくのような画学生にとってのみ有用なのであって、大多数の絵については何にも知らない人々からすればほんとにどうでもいいじゃないですか。

 

 今日は日曜日ということもあって観客がわりと混雑していたけれども、正直彼らがなんで見に来ていたのかわからない。

 アートって、ほんとになんのためにあるんだろう?絵を描いてるわけでもなんでもない人にとっては?

 

 

 あまりに個人的すぎるものが嫌いと言いながら、こんな誰でも見れる場所に自分の言いたいことをつらつら書いてるというのも矛盾してるけど……まあ誰も読んでないし、読まれることを前提としたものではないし……。

 

 

 

 

 

そして皿は台所へ還る

 

 

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 あらら、マスキングテープが写ってしまった。

 

 昨日はサボりましたが、今日の朝の時点でなんとなく完成です。

 いやまあ、デッサンに完成があるのか知らないけど‥‥‥

 

 今日は久しぶりに朝から曇り。昨日の夕方から曇っていたからかな。最近は晴れ続きだったのですが、そんなわけで過去三日間と比べて、窓から入る光の加減が違いました。

 

 ぼくの部屋は光が入りにくく、一応机のライトをつけて光源にしていたのですが、それでも表面のてかりなどに影響が出ています。でも、一昨日に描いたようなはっきりした窓の映り込みよりは、今日くらいさりげない方がいいかな。

 

 何が難しいって、主に左側の影のところ。あそこに、細い反射光がたくさんあるんです。

 影の中に光を描くだの、細い光を練りゴムや消しゴムで定規も使わずに描くだの、ちょっとしんどかった。デッサンというのは定規を使ってはならんそうです。ここまでやったらそろそろ使わせて欲しいもんだけど‥‥

 

 ちなみに、なんで定規が使えないのかはわかりません。まあ定規を使わなくても修正していればそこそこまっすぐにはなるし、そういう形の歪みを自分で見つけられる観察力みたいなものを鍛えるという意味でもあるのかな。

 デッサンは、本当の制作の時に、自分の作品のおかしいところに気づくためにするものでもありますから。

 

 コーヒーメーカーに比べたらそれなりに描けたような気もするけど、それはつまり丸いものが苦手ということかな。

 だとしたら由々しき事態ですね。人間を描くなら丸いものが描けなければ。

 

 というわけで、次からはできるだけ丸みを帯びたものを。

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 今日も40分くらいデッサンしまして。ええ。

 

 今日は主にてかりの白と、左側の影の修正。相変わらず写真にすると歪みがわかりやすい。下の影の辺が曲がってますね。

 

 あれはたぶん窓の影かな。描き加えました。あとは相変わらず右の影も似ないなあ。結局全部じゃないか。

 

 

 なんだかずっと描き続けられる気もするけど、それもそれで我が家の羽毛ぶとんみたいにいつかは終わるのでしょう。我が家の、というかぼくの部屋の。

 ついこないだまでぼくの部屋のベッドには羽毛ぶとんが乗っていたのです。思えば暑かった。そしてこういうのを惰性というのです。

 

 デッサンもきっちり終わらせなければ。

進捗

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 さあ、今日も始まりましたお皿デッサン。1日30分〜40分が限度ですね。

 何時間も一気にやってたら気が狂いますよ。少しずつが、継続が大事なのだ。

 

 というわけで今日は主に、練りゴムでてかりを描き加えておりました。全体的にざっくりと白を入れて、その後さらに全体を整形して今日は終わり。

 

 

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 昨日のこれと比べてどうなのでしょう。見比べられるのは写真の一番の利点ですね。

 

 なんか、思ったより皿っぽくなりましたね。発泡スチロールにも見えたのは、発泡は光を反射しないからだったのですね。

 なんか普通にこの上に唐揚げとか乗ってスーパーに並んでてもおかしくないような気がする。てかりだけで随分と印象違うなあ。

 

 というわけで、光をどう扱うかがデッサンの極意であります。それを改めて実感した次第。

 消しゴムや練りゴムで鉛筆の粉を抜くことで光が出て、とたんに実在感が出る。明日続きをやるのが楽しみですね。まるでプラモを作っているような感覚になってきました。ずっと作ってたいですよね、模型って。

 

 でも今日はもうやんない。村上春樹流、1日に決まった分だけやるのがいいのです。

 

 

 最近はコーヒーが苦手になってきて、紅茶の方がどちらかというと好きになりました。どうでもいいことだけど、これはまあ、私記なんで‥‥

 

 コーヒーだと、刺激が強すぎる。お茶だと、カフェインがなくて味も穏やかで、いまいち気分が上がらない。

 そこで紅茶なのです。というより、午後の紅茶の無糖がおいしすぎるのだ。そのくせコンビニによってはおいてないのが腹立たしいのです。

 

 まあ毎日買ってもいられないので粉を少なめにしたコーヒーでなんとかしておりますが、アイスティーにしろホットティーにしろ、紅茶というのは良いもの。

 あの味がわからなくなるようであれば、タバコはおそらくやらないでしょう。名探偵コナンでも毛利小五郎が関西のうどんの出汁は味がしないといっていたけれども、繊細な味や香りというのは平和的なものであります。ぼくは好きですそういうの。

 刺激の強いコーヒーやタバコなど、無時間的に一瞬で味わえるものと違った趣がある。一言で言えばいろんな余裕があると思うのですよ、和食や紅茶などを嗜むことには。そういう余裕は失いたくないなあ。

 

 ということで、作業してると眠くなるので、そのときの飲み物について。

 タバコの話は、中村佑介さんがタバコで眠気が覚めると言っていたので、その絡みで。

 コーヒーや紅茶がいいと思います、ぼくは。

 

 

早く来い来い新学期

 春休みもようやくラストスパート、後半戦。

 

 名刺に追われた前半戦、死んでた中盤戦ときて、あと2週間くらいで2年生としての生活が始まります。

 しかし長かった。一ヶ月くらい、なんだかんだありましたね。夏休みかっていうレベルだった。

 

 正直長い休みは好きじゃないですね。入学したてのときは毎日めまぐるしくて、土日ですら苦手でした。頭がぼーっとして何もする気がなくなるのです。

 

 ともあれ、長い目で見れば専門学校生活も後半戦。2年生からは、1年生のときのような広く浅くから、授業を選択して狭く深くのターンです。早く始まれ。まだ課題やってないけど。

 

 ちなみに課題に制作系のものはないので、そこは安心ですね。とはいっても制作をしていなかったわけではなくて、最近は美術解剖学の勉強をしたり、今朝もデッサンしてました。

 

 

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 手元に石膏像がないので、とりあえず白いものを。お皿です。 

 マグカップを書いたときもそうでしたが、正直お皿っぽく、陶器っぽくするのが苦手ですね。「発泡スチロールかと思った」とかいわれたらぐうの音も出ない。

 

 もっと硬くしないと。未完成なので、もっと進めます。

 実はこれ今までのデッサンの中で一番大きい、B3サイズです。ブックオフ美大受験のデッサンの教則本を偶然見つけて、その中にのっていた学生デッサンがB3だったので、大体どこでもそうなのかなと。

 美大生は美大受験を勝ち抜いて入った人ですから、正直力量的にコンプレックスがあるんですよね。ほんとに正直に言えば。

 専門学校でデッサンする時間なんてたかがしれているので、基礎が美大生に比べて明らかに劣っているんですよね。そこが本当に不安で、これはもう自分でなんとかするしかない。

 

 だからこうしてデッサンしてるんです。本当に時間がないなあ。美大生は予備校に通ってさらに四年間大学があるのに、専門学校生はそれを全て2年間でやらなければいけない。

 ふとしたときに焦っちゃって大変です。自制心自制心。

 

 でかくて時間をかけるデッサンをこれから進めていこうかなと。

  というのも、イラストレーターの中村佑介さんはデッサンがすごくうまかったんだけども、なんでも30時間くらいかけて描いていたそうです。そういう話をとある放送で聞いて、少し驚きました。

 

 受験のデッサンはそうなんですが、ぼくのなかでデッサンは、5時間で描くものという固定観念がありました。 

 もちろん5時間でそれなりのものを描ければそれでいいんだろうけれども、少なくとも個人でやるものについてはどれだけ時間をかけてもいいんだなあと思わされました。中村さんのデッサンも5時間で描いてるもののうちのひとつかなと思っていましたが、まさかそんなに時間をかけていたとは。

 

 本人曰く「写真に見えるまで」という非常に明快な指標でやってらしたということで、ならぼくもそうやって、ゆっくり描いていこうかなと思った次第です。

 あのお皿も、写真に見えるまで!

 

 というわけで、3月冒頭の死んでた時期からそれなりに立ち直り、今後のめどが立っています。

 早く始まれ学校。まだ課題やってないけど。

良すぎか!!このアニメ!!!

   すげー久しぶりな気がします。誰も読んでないけど、誰でもない誰かが一番話しやすいこともある。頑なに語りかけますよ。

 

   なにしてたかっていうと名刺作ってました。すげー時間かかった。それだけ。全然ブログ書こうってならなかった。

 

   で、いまなにしてたかっていうと、タイトルですよタイトル。映画見たわけ。

 

   岩井俊二監督の、「花とアリス殺人事件」。やべーよこのアニメ。傑作中の傑作。今も傍でエンドロールが流れてる。この曲もまた最高ね。

 

   ほんとにほんとに、すごくおもしろいんです!!知ってる人は知ってるけども、ぼくも作品は知ってたけども。ふと見ようと思ったっていうただの気まぐれです。

   大当たり中の大当たりでしたね。同じ監督の別作品(実写)の前日譚だから、そっちも見るべきなのかもしれないけど、アニメとしてすごく良かったっていう風に感動しとるので、そっちはまたでいいかな。今は。

 

   ahaのtake on me、あと「惡の華」なんかでおなじみロトスコープで作られたこのアニメ。いやまあ、とにかく実写の演技が上手いし、っていうかすごく自然なんですよ。

   運動会の校庭のシーンで靴のつま先を踏むところとか、足を軸にしてずりずりと体を回すとか、そういう人間くさい、演技っぽくないお芝居のオンパレード。

 

   ジブリの「海がきこえる」ってやつでも、電話をしながらスリッパの表面を無意識にひっかくっていう演技があったけど、あんな感じ。そういうのに弱いんですよ。

 

   日常の中の、なんの変哲も無い動き、くせ、そういうのをばっちりとらえてる。やろうとしてなかなかできるもんじゃないと思う。

   台詞の演技もそう。終始蒼井優の演技に惚れ惚れ。まあかわいいかわいい。ほんとに。しかも全然台本を読んで演技してる感じがなくて、会話感がすっごいんですよ。そういうの大好きだし、主人公の性格大好きだし、ほんとにどストライク。いろんな観点で。

 

   ちょっと気持ち悪いはなしだけど、ぼくが女だったらあんな感じだと思う。ていうかあんなだったらいいな。

   とにかく感情表現をむき出しにしたへったくそな芝居はどこにもなくて、ほんとに人間が喋ってて、ほんとに生きて動いてて、ほんとにあの世界と人間が実在するみたい。

 

   なら実写でいいじゃんとかいう人もいるかもしれないけど、絵の一番の役割は、誇張であったりデフォルメだったりなんですよね。

   このアニメ、線がすごく少ないの。絵もほんとにいい。っていうか好み。江口寿史みたいな、線によって表現されるリアルな形がもう、どストライク(二回目)。

   スケッチブックが開いてたから、見ながらいろいろ落書きしたりなんか。取り入れたいと思わされたねえ。

 

   そんなこんなで大当たり。お話がちょっとたるいけど、初見以外は気にならんと思う。

   二週間レンタルだから、何回も見ちゃおう。いつか買う。